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国際アンデルセン賞受賞作家上橋菜穂子の願いとは [人物]

【特報首都圏】2014/8/9
 今年3月に児童文学のノーベル賞と言われる「国際アンデルセン賞・作家賞」を受賞した上橋菜穂子さんが紹介された。「守り人」や「獣の奏者」シリーズで知られる児童文学作家・ファンタジー作家の上橋菜穂子さん。作品は多くの大人をも魅了し、熱中させている。

 上橋さんはインタビューで受賞理由について、「善悪の区別することなく多様な世界・価値観を描いたからだろう」と答えている。彼女がこのような作品を書くようになったきっかけは27歳の時のオーストラリア先住民アボリジニ女性との出会い。他の文化を否定せず、皆同じ地球上で生きているという考え方。それは彼女が理想とする現実的な生き方、あり方だった。その経験がその後の作品に大きな影響を与えた。

 上橋作品の特徴は感覚的世界を学術的な裏打ちで構築し支えていること。秋に出版予定の作品のため医療現場を訪れ、実体験する徹底ぶりだ。ディテールにこだわるリアルな描写は上橋作品の大きな魅力。彼女自身「読みながらそこに住んでしまう感覚」を味わえるようにリアルに書くことを心がけている。

 「物語の命は面白いこと、何かの役に立つと思って書いてはいけない」という彼女だが、「もし読む人に力を与えることが出来ているとしたなら、それは厳しい現実や悲しさ、むなしさの中で困難に直面した人を丁寧に描いているから。人は自分の人生しか歩めないが、物語の中では他人の人生を疑似体験できる。ファンタジー作品は厳しい現実の向こう側にある『どうでありたいか』という願いを込めて書く物だ」と話す。

 最後に「作家になりたい」という母校の高校生に対し、夢に対しどのくらい努力するか、その世界で必死にもがきながら生きて行くしかないとアドバイスする。

 人は理想を思い描けなければ自身の改善はあり得ない。変化して行く現代社会の中で、1つの立場に固執することなく、こうなれたらいいと思い描き、どのようにしたら達成できるか思い続けることなしにはこの世の中が良くなり得ないと話す上橋菜穂子さんの姿は未来を担う子供たちへの温かい眼差しに溢れていた。

[上橋菜穂子作品]
参考のためアマゾンから上橋作品を数点ご紹介します。


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